コラム
機能性塗料とは?知っておきたい種類とその効果
こんにちは!
大和市の外壁・屋根の塗装を中心に、リフォームをお手伝いさせていただいている株式会社ウスイ建装です。
外壁塗装といえば「色を塗り替えて見た目をキレイにするもの」と思われがちですが、実は“家を守る”という大切な役割も担っています。雨風や紫外線から外壁や屋根を守り、住まいの寿命を延ばすのです。
そして近年注目されているのが、こうした基本機能にプラスして、快適性や省エネ効果を高めてくれる「機能性塗料」です。
今回は、そんな機能性塗料について、「どんな種類があるの?」「どんな効果があるの?」といった疑問にお答えしながら、目的や住まいの状況に応じた選び方をわかりやすくご紹介していきます。ぜひ、塗料選びの参考にしてみてくださいね。
目次
機能性塗料ってなに?暮らしをちょっと快適にする新しい塗料のカタチ
「機能性塗料」とは、ただ色を塗って見た目を美しくするだけでなく、建物に特定の機能を付加する塗料のことです。
たとえば、「遮熱」「防汚」「防カビ」「抗菌」「断熱」など、塗るだけで住まいの快適さや耐久性を向上させる効果が期待できます。
近年では、猛暑やゲリラ豪雨といった異常気象に対応するため、遮熱性や防水性を備えた機能性塗料の需要が高まっており、多くのご家庭で注目され始めています。
「せっかく塗り替えるなら、少しでも暮らしを良くしたい」という方にとって、非常に魅力的な選択肢です。
機能性塗料の主な種類と特徴
機能性塗料には具体的にどんな種類があるのでしょうか?それぞれに特徴がありますので、順番にわかりやすくご紹介していきます。
1. 断熱塗料
断熱塗料は、建物の内側に熱が伝わりにくくなるように設計された塗料です。特に日差しの強い夏場に効果を発揮し、屋根や外壁に塗ることで太陽からの熱をしっかりブロック。室内の温度上昇を抑え、エアコンの効きも良くなります。
通常の塗料に比べて熱の伝導を防ぐ性能が高く、施工後には「なんだか部屋が前より涼しい!」と体感できる方も多いのが特徴。実際に、「2階の寝室が暑くて眠れなかったけど、塗装後は快適に過ごせるようになった」といった嬉しい声も多数寄せられています。
また、冷房の使用を抑えられるため電気代の節約にもつながり、家計にも環境にもやさしい塗料として人気です。暑さが気になる方には、ぜひ検討していただきたい塗装方法です。
2. 遮熱塗料
遮熱塗料とは、太陽の光や熱を効率よく反射し、建物に熱がこもるのを防ぐための塗料です。屋根や外壁に塗ることで、直射日光による温度上昇を抑え、夏の室内を涼しく保つ効果が期待できます。特に日当たりのよい住宅や、夏場の暑さにお悩みの方にはぴったりの塗料です。
よく似た言葉にひとつ前にご紹介した「断熱塗料」がありますが、両者には明確な違いがあります。遮熱塗料は“熱を反射して受けにくくする”のに対し、断熱塗料は“伝わってきた熱を室内に通しにくくする”という性質です。目的やお住まいの環境によって、適切なものを選ぶことが大切です。
また、遮熱効果は塗料の色にも左右され、白や明るい色ほど反射率が高くなります。「せっかく塗り替えるなら見た目もこだわりたい」という方にとっては、機能とデザイン性の両立ができる点も大きな魅力です。
「おしゃれで快適な住まいにしたい」「夏の電気代を抑えたい」そんな方におすすめの選択肢です。
3. 防カビ・防藻塗料
日本のように湿度が高く、雨も多い気候では、外壁や屋根にカビや藻が発生しやすくなります。見た目が悪くなるだけでなく、素材の劣化を早める原因にもなってしまうため、定期的な対策が必要です。
そんな悩みに効果的なのが「防カビ・防藻塗料」です。この塗料には、菌や藻の繁殖を抑える成分が含まれており、表面に汚れが付きにくくなるよう特殊な加工が施されています。外壁や屋根に使用すれば、いつまでも清潔感のある美しい見た目を保つことができ、再塗装までの期間も延ばせる可能性があります。
さらに、湿気がこもりやすい浴室やトイレなど、屋内の水まわりにも使えるタイプもあり、住まい全体の衛生環境を整えるのに一役買ってくれます。
「外壁の汚れが気になる」「苔がすぐに出てくる」そんなお悩みをお持ちの方には、防カビ・防藻塗料がおすすめです。
4. セルフクリーニング塗料
「せっかく外壁を塗り替えたのに、すぐに汚れてしまう…」そんなお悩みに応えてくれるのが、近年注目されているセルフクリーニング塗料です。
この塗料の一番の特徴は、雨が降るたびに外壁の汚れを自然に洗い流してくれること。塗膜の表面に「親水性」と呼ばれる性質があり、雨水が汚れと一緒にスーッと流れていくしくみになっています。水玉にならず、膜のように流れ落ちることで、外壁の表面をきれいに保てるのがポイントです。
そのため、排気ガスやホコリの付きやすい道路沿いの住宅や、白や淡い色の外壁を美しく保ちたい方にとてもおすすめです。「こまめに掃除するのは大変…」という方にもぴったりで、メンテナンスの手間やコストを減らせるのも嬉しいメリットです。
見た目の清潔感と維持管理の手軽さを両立したい方に特におすすめの塗料です。
5. 防音・遮音塗料
あまり知られていませんが、実は音を軽減する効果を持つ塗料も存在します。これは特殊な成分を含んでおり、音の振動を吸収・拡散することで、屋外からの騒音を抑える仕組みになっています。
主に交通量の多い道路沿いや、近隣との距離が近い住宅密集地など、周囲の音が気になりやすい環境で使われることが多く、静かな住環境を求める方に適しています。
壁や天井などに使用することで、屋外からの音だけでなく、室内の反響音の軽減にもつながるケースもあります。
「外の音が気になって落ち着かない」「ペットや赤ちゃんのために少しでも静かな空間にしたい」という方は、防音・遮音塗料の導入を検討してみるのもおすすめです。
機能性塗料の価格と耐用年数について
機能性塗料を検討される際に多くの方が気にされるのが、「通常の塗料よりどのくらい価格が高いのか」「何年くらい効果が持続するのか」といった点ではないでしょうか。
一般的に、機能性塗料は通常の塗料よりもやや価格帯が高めに設定されていますが、その分、快適性の向上やメンテナンス性の高さ、耐久性の強化など、長期的な視点で見たときのメリットが大きいのが特徴です。
特徴
たとえば、以下のような特長があります。
- 遮熱・断熱塗料:㎡あたりの施工単価は若干高めになりますが、夏の室内温度上昇を抑える効果があるため、冷房効率がアップ。光熱費の削減にもつながります。特に2階の部屋が暑くなりやすいご家庭では、その効果を体感しやすいでしょう。
- セルフクリーニング塗料:表面に親水性があり、雨が降ると自然に汚れを流してくれます。その結果、外壁の美しさを長く保つことができ、定期的な外壁清掃の手間や費用も軽減されます。白系などの汚れが目立ちやすいカラーを選ばれる方に特に人気です。
耐用年数に関して
次に、気になる耐用年数について。塗料の種類やメーカー、施工条件によって異なりますが、目安としては10〜15年程度が一般的です。中には高性能タイプで20年近く耐久する製品も存在します。
価格の安さだけではなく総合的な判断を
重要なのは、価格の安さだけで判断しないことです。仮に初期費用が安くても、短期間で塗り直しが必要になれば、かえってコストがかさむこともあります。
一方で、機能性塗料は「快適に過ごせる期間が長くなる」「メンテナンスの手間が減る」「結果として光熱費が節約できる」など、暮らしの質の向上につながるケースが多いのです。
機能性塗料を選ぶときは、塗料の性能・効果・耐用年数・メンテナンス性なども含めて、トータルでコストパフォーマンスを判断するのがおすすめです。
機能性塗料の選び方で迷ったら?
機能性塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ異なるメリットがあります。 ですが「どれを選んだらいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
ポイントは、「お住まいの環境」や「優先したい効果(遮熱・防カビ・メンテナンス軽減など)」を明確にすることです。
たとえばこんな選び方
- 夏の暑さが厳しく、冷房効率を上げたいなら「遮熱塗料」や「断熱塗料」。
- 湿気がこもりやすい地域や、北側の外壁でカビや藻の発生が気になるなら「防カビ・防藻塗料」。
- 大通り沿いや工場地帯などで汚れがつきやすい立地なら、雨で汚れが落ちる「セルフクリーニング塗料」。
最近では、複数の効果を併せ持つハイブリッドタイプの塗料も登場しており、たとえば「遮熱+防カビ」「断熱+セルフクリーニング」といった複合性能で選ぶこともできます。価格帯は多少上がりますが、長期的に見ればメンテナンス頻度が減り、結果的にコスト削減につながるケースもあります。
予算やライフスタイルに合わせて選択肢を広げることを考えてみるのも良いでしょう。
機能性塗料選びは「住まいのお悩み」から考えましょう
「夏の2階が暑くて寝苦しい」「外壁の汚れがすぐ目立つ」「北側の壁にカビが生えやすい」など、日々の暮らしで感じる小さなストレスは、実は塗料選びで解決できることも多いのです。
機能性塗料選びで大切なのは、「どんな効果が欲しいか」を明確にすること。ご家庭ごとに立地や環境、家族構成が異なるからこそ、“悩み”を出発点にした選び方が失敗しないポイントです。
また、塗料によって耐久性や価格が違うため、「うちはどれが合うの?」と迷ってしまう方も多いはず。そんなときは、信頼できる業者に相談するのが安心です。専門のスタッフが住まいやご要望をヒアリングし、ぴったりの塗料をご提案してくれます。
株式会社ウスイ建装ではホームページから無料お見積り、ご相談を随時承っております。お客様のお住まいとご希望に合わせた最適なご提案を心がけております。「こんなことで相談してもいいのかな?」という内容でも大丈夫です。どうぞお気軽にお問い合わせください!