コラム

ベランダ大掃除は防水チェックのチャンス!自分で行うベランダ掃除のやり方

こんにちは!大和市で外壁塗装や屋根塗装、防水工事など幅広いリフォームを手掛けている株式会社ウスイ建装です。

年末年始や季節の変わり目、「ベランダの汚れが気になるな」と感じることはありませんか? 実はそのタイミングこそ、防水の状態をチェックする絶好のチャンスです。

ベランダは雨風にさらされ、1年を通して「汚れ・土・落ち葉・コケ」が溜まりやすい場所です。放置しておくと見た目が悪くなるだけでなく、排水不良や防水層の劣化など、住まいの寿命に直結するトラブルの原因にもなります。

この記事では、住宅メンテナンスのプロの視点も交えながら、初心者でも安全にできるベランダ大掃除の手順、掃除の注意点や、掃除中に気づける「防水劣化のサイン」まで徹底的に解説します!

掃除の前に必ず行いたい「安全チェック」

 

ベランダ掃除は、水や洗剤を使うことで見た目が一気にきれいになりますが、その一方で、誤った方法で行うと建物に負担をかけたり、思わぬトラブルにつながることがあります。安心して作業を行うためにも、まずは次のチェックを行ってください。

 

排水口の位置・詰まりを確認

排水口が落ち葉・泥・砂で詰まっている状態で水を流すと、排水が追いつかず水が逆流し、ベランダ全体が水たまりになることがあります。さらに最悪の場合、階下への水漏れや室内への浸水につながることも。

掃除を始める前に排水口の位置を把握し、ゴミを取り除いて正常に排水できるか必ずチェックしましょう。

 

防水層(床)の状態を確認

ベランダの床は、FRP防水・ウレタン防水などの防水層で雨水から建物を守っています。しかし、経年劣化によって以下のような症状が出ていると、水や洗剤でさらに悪化させてしまう可能性があります。

  • 表面のベタつき・ひび・膨れ
  • 歩くと「ふわふわ」「ぽこぽこ」とした違和感
  • 排水口周りのめくれ、黒ずみ、亀裂

このような状態は、防水層が弱っているサイン。無理にこすったり水を大量に流したりすると、防水層が破れ、雨漏りに直結する危険があります。少しでも不安な場合は、お掃除よりまず先にプロへ相談するのが安全です。

 

共同住宅なら管理規約を確認

マンション・アパートでは「水を流す掃除は禁止」や「洗剤不可」といった規約がある場合もあります。規約を守らず作業すると、近隣トラブルや水漏れ事故の責任問題に発展することもあるため、必ず事前に確認しておきましょう。

 

まずは“乾いた状態”でゴミ・土を徹底除去

 

ベランダ掃除の第一歩は、水を使う前にしっかりとゴミを取り除くことです。いきなり水を撒いてしまうと、土や砂が泥状になって広がり、かえって掃除がしにくくなってしまいます。乾いた状態で取り除くことで、作業の効率がぐっと上がります。

 

ベランダ掃除でまず行うこと

  • ほうきで全体を掃く
  • 隅のゴミをブラシで掻き出す
  • 雨風で流れ込んだ土・砂を除去
  • 大きな落ち葉は拾っておく

この乾いた状態での清掃を丁寧に行うだけで、後の水洗いが驚くほどスムーズになります。ベランダ掃除の“土台づくり”として非常に大切な工程です。

 

汚れを浮かせる「洗剤洗い」が一番重要

 

土埃や黒ずみ、コケ汚れを落とすには中性洗剤の薄め液が安全で最適です。土埃・黒ずみ・コケ・排気ガス汚れなどは、水だけではなかなか落ちませんが、洗剤で汚れを浮かせることで、力を入れずに安全に落とすことができます。

 

ベランダ掃除でおすすめの洗剤

  • 食器用中性洗剤
  • 住宅用中性クリーナー

強アルカリ性洗剤・漂白剤(カビキラーなど)は防水層にダメージを与えるためNGです。防水層の劣化や変色につながるため使用しないでください。

 

洗い方のコツ

  1. バケツの水に数滴だけ洗剤を入れて薄める
    濃すぎると防水層に負担がかかるため、必ず“薄め液”で。
  2. デッキブラシで全体を軽くこする
    強くこすると表面を傷めるため、優しく均一にこすりましょう。
  3. 黒ずみ・コケは数分置くと落ちやすい
    洗剤が汚れに浸透し、少ない力で落とすことができます。

 

シャワー程度の水流で洗い流す

 

洗剤で汚れを浮かせたあとは、シャワー程度の弱い水流でやさしく洗い流すのがポイントです。「しっかり流したい」と強い水を使いたくなりますが、ベランダの床や外壁はデリケートな素材が多く、強すぎる水圧は思わぬダメージを与えてしまいます。

 

洗い流しのポイント

  • ジョウロやシャワーの弱い水流で十分
    少量の水でも洗剤はきれいに流せます。
  • 排水口の方向へ水を流す
    水が溜まらないよう、流れる方向を意識しましょう。
  • ゴミが流れないよう最終的に手で拾う
    無理に水で流そうとすると排水詰まりの原因になります。

 

なぜ強い水流はNGなのか?

家庭用高圧洗浄機や勢いのあるホースを使用すると、以下のような思わぬトラブルを引き起こしやすいです。

  • 防水層の剥がれ
  • 外壁ジョイント部分への水の侵入
  • コーキングの劣化促進

もし使用する場合は「強すぎない水圧」に調整し、床の防水層に近づけすぎないように注意してください。弱い水で十分きれいに仕上がり、建物を傷める心配も減らせます。まずは“優しい水流”を心がけましょう。

 

排水口をしっかりキレイに

 

ベランダ掃除で見落とされがちなのが「排水口」のお手入れです。ここを定期的に清掃しておくと、水はけが格段に良くなり、雨の日の冠水リスクを大幅に減らせます。

 

排水口の掃除方法

  • 目皿(フタ)を外す
  • ゴミ・落ち葉・髪の毛などを取り除く
  • ブラシで周囲をこすり洗い
  • 水で軽く流す

排水口の詰まりは、ベランダ冠水トラブルの最大原因です。掃除のたびに必ず確認し、清潔な状態を保ちましょう。

 

最後に乾燥させて物を戻す

 

ベランダ掃除の仕上げで最も重要なのが、しっかり乾燥させることです。水分が残った状態で家具や植木鉢を戻してしまうと、底面に湿気がこもり、カビや黒ずみ汚れが再発する原因になってしまいます。せっかく掃除したのに、すぐに汚れが戻ってしまうのは避けたいですよね。

 

仕上げと乾燥のコツ

  • 雑巾で軽く拭くと乾きが早い
    特に角や凹みは水がたまりやすいため丁寧に。
  • 午前中に掃除すると自然乾燥がスムーズ
    午後の日差しでしっかり乾くため、作業効率がアップします。
  • 完全に乾いてから家具や植木鉢などを戻す
    湿気がこもるとカビ・コケが再発しやすくなるため要注意。

 

掃除中に気づきたい防水の劣化サイン

 

掃除中に、次のような症状が見られたら注意が必要です。

  • 床に細かいひび割れがある
  • 表面のコーティングが白く粉をふいている
  • 排水口の周辺がふくれている
  • 表面がベタついている、または柔らかい感触がある

 

これらは、防水層が劣化しているサインです。放置すると、雨水が内部に染み込み、 下階への漏水や構造部分の腐食につながることがあります。

株式会社ウスイ建装では防水診断を承っております。気になる症状が現れたらぜひお気軽にご相談ください。

 

季節ごとの掃除ポイント

 

ベランダは一年を通して風雨や埃の影響を強く受ける場所です。そのため、年末の大掃除だけでなく、季節ごとの特徴に合わせたメンテナンスが大切です。ここでは、それぞれの季節に意識したいポイントをご紹介します。

 

春は花粉・黄砂・砂ぼこりが特に多く、排水口が詰まりやすい季節です。気づかないうちに粉じんが層になっていることもあるため、早めの清掃が重要。梅雨で雨量が増える前に、排水経路をきれいにしておくことで、ベランダ冠水のリスクを減らせます。

 

夏は湿度が高く、カビやコケの発生が最も増える時期です。日中は高温になるため、早朝や夕方などの涼しい時間帯に作業することがポイント。コケ汚れは放置すると滑りやすくなるため、こまめな洗剤洗いがおすすめです。

 

秋は落ち葉が非常に多く、排水不良が起きやすい季節です。特に強風や台風の後は、葉っぱや枝、砂が一気に溜まりやすく、排水口が塞がる原因になります。定期的にチェックし、早めに落ち葉を取り除くことが大切です。

 

冬は気温が低く、水を使いすぎると凍結の危険があります。そのため、無理に水を流さず乾拭き中心でホコリを落とし、暖かい日中に軽くメンテナンスするのがおすすめ。乾燥しているため、掃き掃除だけでもきれいになります。

 

防水工事ってどんなことをするの?

 

「防水工事」と聞くと専門的で難しそうに感じますが、実際の作業内容を知っておくと安心して依頼できます。ベランダやバルコニーの防水は、雨水の侵入を防ぐためにとても重要な工事で、一般的な流れは次のようになります。

 

1.既存防水層の点検と下地補修

ひび割れ・浮き・劣化箇所を丁寧に確認し、必要に応じて補修します。下地が整っていないと後の防水性能が低下するため、非常に大切な工程です。

 

2.下塗り(プライマー)施工

新しい防水材がしっかり密着するよう、専用のプライマーを塗布します。

 

3.防水材の塗布またはシート貼りを2〜3回繰り返す

ウレタンやFRPなどの防水材を重ね塗りし、厚みを確保して雨水を完全にシャットアウトします。素材や工法によって強度や仕上がりが変わります。

 

4.仕上げのトップコートを塗布

紫外線や摩耗から防水層を守る最終工程です。

 

施工期間は通常 2〜3日程度。ウレタン防水は柔軟性とコストのバランスが良く、FRP防水は強度と耐久性が高いのが特徴です。用途や環境に合わせて最適な工法を選びましょう。

 

自分でやるDIYとプロの施工の違い

ホームセンターなどで防水用塗料が販売されていますが、自分で行うDIYでの補修には注意が必要です。一見きれいに見えても、下地処理が不十分だとすぐに再劣化するケースが多くあります。 プロの施工では、目に見えない細かなクラック(ひび)や浮きまでチェックし、専用機材で下地を整えてから塗布します。結果的に耐久年数が大きく変わります。

「一時的な応急処置」ならDIYも有効ですが、「長く安心して暮らしたい」と考えるなら、 やはり専門業者への相談が安心です。

 

▼大和市の施工事例をご紹介
ウスイ建装の施工事例ページでは、実際の施工の流れを写真付きで詳しく紹介しております。ぜひご覧ください!

まとめ:掃除はベランダの健康診断

 

ベランダ掃除は単なる清掃ではなく、「お家の健康診断」ともいえる大切な作業です。 半年〜1年に一度はしっかり掃除をして、状態をチェックしましょう。

「掃除のついでに点検」することで、将来的な大規模修繕を防ぐことができます。 日々のちょっとした気づきが、住まいを長く快適に保つ第一歩。この機会に、ベランダの防水を見直してみませんか?

株式会社ウスイ建装では、ベランダ、屋上の防水診断のご相談、お見積りを無料で承っております。 ベランダだけでなく、外壁塗装や屋根塗装もまとめて診断可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。住まいを長く快適に保つために、次の掃除は“点検のチャンス”としてぜひ活用しましょう!

 

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