コラム

屋根リフォーム工事の主な種類

こんにちは!
大和市の外壁・屋根の塗装をメインに、お家のリフォーム全般を担わせていただいている株式会社ウスイ建装です。

近年、台風や集中豪雨、地震といった自然災害の影響で、「屋根の劣化が心配」「雨漏りが起きる前に対策したい」といったご相談を多くいただくようになりました。特に築年数が10年を超えた住宅では、屋根材や下地の劣化が進んでいるケースも多く、早めのメンテナンスが重要です。

ただし、屋根リフォームと一口に言っても、その方法は一つではありません。屋根の状態やご予算、今後どれくらい長く住むかなどの条件によって、最適な工事内容は変わってきます。
この記事では、屋根リフォームのそれぞれの工法について特徴やメリット・向いているケースを具体的にご紹介いたします。

大切な住まいを長く快適に保つために、ぜひ屋根リフォーム選びの参考にしてください。

1. 屋根塗装リフォーム

 

屋根塗装リフォームとは、屋根の表面に施された塗膜が劣化してきた際に行う、定期的なメンテナンス工事のひとつです。

屋根材には、雨・風・紫外線などから建物を守るために専用の塗装が施されていますが、年月の経過とともにその塗膜は劣化し、剥がれやひび割れ、色あせといった症状が現れるようになります。
特に日本の気候は、夏場の強い日差しや梅雨時期・台風シーズンの暴風雨など、屋根にとって過酷な環境が多く、塗装の寿命は一般的に10年~15年程度とされています。塗膜が劣化すると、防水性や耐久性が低下し、屋根材自体が傷みやすくなり、最終的には雨漏りなど深刻な被害につながる可能性もあります。

再塗装を行うことで、屋根の見た目を美しく保つだけでなく、遮熱性や防カビ・防藻性などの機能を持つ塗料を選ぶことで、住まいの快適性や耐久性を向上させることが可能です。外壁塗装と同時に行えば足場代も節約でき、トータルコストの面でもメリットがあります。定期的な塗装によって、屋根と家全体の寿命を延ばしましょう。

【こんな方におすすめ】

屋根塗装リフォームはこんな方におすすめです。

  • 築10年〜15年程度で、屋根材に大きな損傷がない方
  • コストを抑えて定期的にメンテナンスしたい方
  • 色あせや汚れが気になるが、雨漏りは発生していない方

2. カバー工法リフォーム(重ね葺き)

 

カバー工法リフォーム(重ね葺き)は、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工する工法です。

古い屋根を解体しないため、工事中の騒音やホコリが比較的少なく、廃材もほとんど出ないことから、環境にも優しいリフォーム方法として近年注目されています。

この工法は、既存の屋根下地に大きな劣化や損傷が見られない場合に適用されるもので、屋根材を二重にすることで、断熱性や遮音性が向上するという副次的なメリットも得られます。例えば、夏の暑さを軽減したり、雨音を抑えたりする効果が期待でき、室内環境の快適性向上にもつながります。
さらに、葺き替え工事と比べて工期が短く、費用も抑えられるため、「見た目をリフレッシュしたいが、大がかりな工事は避けたい」という方には非常におすすめです。屋根材の種類も金属製、ガルバリウム鋼板、軽量スレートなど多様に選べるため、建物のデザインに合わせた仕上がりが可能です。

ただし、すでに雨漏りが発生している、または下地が腐食している場合には適さないため、事前の専門的な調査が不可欠です。

【こんな方におすすめ】

カバー工法リフォーム(重ね葺き)はこんな方におすすめです。

  • 築15年以上経過し、塗装では対応が難しいと診断された方
  • 雨漏りはしていないが、見た目が老朽化していると感じる方
  • 工期やコストを抑えつつ、住まいの印象を新しくしたい方

3. 屋根の葺き替えリフォーム

 

古い屋根材や下地をすべて撤去し、新しい材料に一新する本格的な工事です。屋根の葺き替えリフォームは、既存の屋根材や下地(野地板・防水シートなど)をすべて撤去し、新しい材料に一新する本格的な工事です。屋根の構造全体を見直すことができるため、長期的な安心と建物の耐久性向上を目的としたリフォーム方法として高い評価を得ています。

この工法は、屋根材の劣化が進行し、塗装やカバー工法では対応しきれない場合に選択されます。特に雨漏りが発生していたり、野地板が腐食していたりするケースでは、屋根内部の状態を確実に確認・修復できる唯一の手段といえます。下地から新しく施工するため、耐震性や防水性の向上にもつながります。

使用する屋根材も、ガルバリウム鋼板や瓦、軽量スレートなど多彩に選べ、住宅のデザインや機能性に合わせた仕上がりが可能です。見た目の美しさが回復するだけでなく、遮熱性や断熱性の向上も期待できます。

費用や工期は他の工法に比べてややかかりますが、将来の修繕コストを抑えるという意味でも経済的です。とくに「この家に今後も長く住み続けたい」「次の世代にも引き継ぎたい」と考えている方にとっては、最も確実で価値ある選択肢といえるでしょう。

【こんな方におすすめ】

屋根の葺き替えリフォームはこんな方におすすめです。

  • 雨漏りや天井シミなどの明らかな劣化症状がある方
  • 屋根の下地まで含めて総合的にリフレッシュしたい方
  • 子や孫の代まで、長く住まいを守っていきたいと考えている方

リフォームの判断ポイントは?

 

屋根リフォームを成功させるためには、「どの工法を選ぶか」という視点だけでなく、ご自身の住まいの状態や今後のライフプランに合わせた総合的な判断が非常に重要です。価格や見た目だけで決めてしまうと、将来的に再修繕が必要になってしまうなど、思わぬトラブルにつながることもあります。長期的に快適で安全な暮らしを守るためには、以下のようなポイントをしっかり押さえておきましょう。

築年数と今後の居住年数を考える

まず考慮すべきは、住まいの築年数と今後どれくらいその家に住む予定があるかという点です。築10年~15年程度で屋根に大きな問題がなければ、屋根塗装による定期的なメンテナンスが有効です。逆に、築20年以上が経過し、将来も長く住む予定であれば、葺き替え工事によって屋根全体を一新することが、安心・安全の面でも、経済的な面でも有利な場合があります。

屋根材の種類と劣化の程度を確認する

屋根材にはスレート、金属、瓦などさまざまな種類があり、それぞれに耐久年数やメンテナンスのしやすさが異なります。

例えば、スレート屋根は10~20年程度で劣化が進みやすく、塗装のメンテナンスが必要です。一方で瓦屋根は耐久性が高く、部分的な補修で済むこともあります。劣化の進行状況を判断するには、色あせ、ひび割れ、反り、錆びなどの症状がないかを確認する必要があります。

雨漏りや下地の傷みがないかを把握する

すでに雨漏りが発生している場合は、塗装だけでは根本的な解決にならないことが多いです。

特に下地(野地板や防水シート)が腐食している場合には、カバー工法や葺き替えといった、屋根材をしっかり交換・補強する工法が必要です。早めの点検と判断が、被害の拡大を防ぎます。

予算と将来のメンテナンスコストも視野に

屋根リフォームは一時的にまとまった費用がかかる工事ですが、長期的な視点でのコスト管理が重要です。

たとえば、塗装は初期費用が安価でも、10年おきに繰り返し施工が必要になる場合があります。一方、カバー工法や葺き替えの初期投資は高めですが、その後のメンテナンス頻度を抑えられるため、トータルで見れば経済的になることもあります。

太陽光パネルの設置予定があるかどうか

最近では太陽光発電の導入を検討するご家庭も増えていますが、太陽光パネルの設置には屋根の強度や形状、工法の選定が大きく関わってきます。

葺き替えのタイミングで太陽光設置の準備をしておけば、後から追加工事をする必要がなく、費用面でも効率的です。将来のライフスタイルも含めた計画性が求められます。

ドローン空撮による現地調査も

 

近年、注目されているのが「ドローン空撮による屋根調査」です。

従来は、屋根の状態を確認するために職人が直接屋根に上り、目視で点検を行っていました。しかし、高所での作業には常に転落や事故のリスクが伴い、特に急勾配の屋根や劣化が進んだ屋根では危険性が高まります。
そこで登場したのが、ドローンを使った調査方法です。小型カメラを搭載したドローンを上空へ飛ばすことで、人が立ち入ることなく屋根全体の状態を安全かつ効率的に把握できます。ひび割れ、サビ、塗膜の剥がれといった細かな劣化も、高解像度の写真や動画で「見える化」できるため、お客様自身も劣化状況を視覚的に確認しやすいというメリットがあります。

また、ドローン調査は短時間で完了し、足場の設置が不要なため、コスト面でも負担が少なく済みます。施工前後の比較画像を残せば、工事の品質や進捗管理にも活用できます。

屋根塗装やリフォームを検討している方にとって、ドローン調査は「安全・正確・迅速」な事前診断として非常に有効です。

屋根の状態を正確に把握することが第一歩

 

屋根リフォームを検討するうえで、まず行うべきことは、屋根の現在の状態を正確に知ることです。

見た目には問題がないように見えても、実際には塗膜の劣化やひび割れ、雨漏りの兆候が進行していることも少なくありません。屋根は高所にあるため、ご自身で点検するのは難しく、やはり専門業者による現地調査が不可欠です。
調査では、屋根材の劣化具合や下地の状態などを総合的に確認します。その結果を踏まえたうえで、「塗装」「カバー工法」「葺き替え」といった複数のリフォーム方法の中から、暮らし方や予算、今後のライフプランに合った最適な選択をしていくことが大切です。

屋根リフォームは、住まい全体を雨風から守る“家の傘”を張り直すようなもの。放置すれば雨漏りや構造材の腐食など、見えない部分でダメージが広がっていく可能性があります。だからこそ、早めの診断と計画的な対応が住まいを長持ちさせるカギとなります。

株式会社ウスイ建装では、無料相談・お見積り依頼をホームページから随時受け付けております。ドローン空撮による現地調査も実施中ですので、まずはお気軽にご相談ください。住まいの安心は、正確な現状把握から始まります。

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